一眼レフ・ミラーレスカメラのレンズとは?
カメラのレンズは、写真の仕上がりを大きく左右する重要な道具です。特に、一眼レフやミラーレスカメラではレンズを交換できるため、撮影する場面に応じて最適なレンズを選ぶことが求められます。

レンズの基本構造と役割
レンズは、カメラに入る光を調整し、写真として記録する役割を持っています。主な構造として、以下のような部分があります。
- レンズ本体:光を取り込み、曲げる役割を果たす部分
- 絞り(F値):光の量を調整し、背景のぼかし具合を変える機能
- 焦点距離:どのくらいの範囲を写せるかを決める値
- マウント:カメラ本体とレンズを接続する部分
これらの要素が組み合わさることで、さまざまな写真を撮影できます。
一眼レフとミラーレスの違い
一眼レフとミラーレスカメラでは、レンズの使い方が少し異なります。どちらを選ぶかによって、レンズの選び方も変わるため、特徴を理解しておくことが大切です。
- 一眼レフカメラ:本体にミラーが搭載されており、ファインダーをのぞきながら撮影できる。レンズの種類が豊富。
- ミラーレスカメラ:ミラーがないため軽量で、液晶画面を見ながら撮影する。専用のレンズが必要だが、アダプターを使えば一眼レフのレンズも装着可能。
このように、カメラの構造によって選べるレンズが異なります。
レンズの種類と特徴を知ろう
レンズにはさまざまな種類があり、それぞれ撮影できる写真の特徴が異なります。代表的なレンズとその特徴を紹介します。
標準レンズ|初心者におすすめ
標準レンズとは、焦点距離が50mm前後のレンズを指します。人間の目で見た景色に近い画角で撮影できるため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

メリット
- 自然な見た目の写真が撮れる
- 風景やポートレート(人物写真)など幅広く使える
- 比較的コンパクトで持ち運びやすい
特に初めてカメラを使う方には、標準レンズが最も適しています。
広角レンズ|風景や建物撮影に最適
広角レンズは、焦点距離が35mm以下のレンズを指します。視野が広くなるため、広い範囲を一度に撮影できます。

メリット
- ダイナミックな風景写真が撮れる
- 建物や室内の撮影に向いている
- 背景を強調した写真が撮りやすい
旅行や建築撮影では、広角レンズが活躍します。
望遠レンズ|遠くの被写体を大きく撮影
望遠レンズは、焦点距離が70mm以上のレンズです。遠くにある被写体を大きく写すことができるため、スポーツや動物撮影に向いています。

メリット
- 遠くのものを引き寄せて撮れる
- 背景をぼかしやすく、被写体が際立つ
- 人混みの中でも撮影しやすい
運動会や野生動物の撮影には、望遠レンズが欠かせません。
マクロレンズ|小さなものを大きく撮る
マクロレンズは、近くのものを大きく撮影できるレンズです。花や昆虫の撮影によく使われます。

メリット
- 小さなものを細かく写せる
- 背景を大きくぼかせる
- 料理やアクセサリーの撮影にも最適
細かいディテールを強調したい場合は、マクロレンズが役立ちます。
レンズ選びで大切なポイント
レンズを選ぶ際に重要なポイントを紹介します。適切なレンズを選ぶことで、撮影の幅が広がります。
焦点距離とは?選び方の基本
焦点距離は、どの範囲を撮影できるかを示す値です。
- 広角レンズ(~35mm):広い景色を撮りたいときに最適
- 標準レンズ(35~70mm):日常の撮影におすすめ
- 望遠レンズ(70mm~):遠くの被写体を大きく撮るのに便利
撮影したい被写体に応じて、適した焦点距離のレンズを選びましょう。
F値の違いで写真が変わる理由
F値は、レンズがどれくらいの光を取り込めるかを示します。
- F値が小さい(F1.8など):明るく撮れ、背景をぼかしやすい
- F値が大きい(F8など):全体をはっきり撮影できる
ポートレート撮影ではF値が小さいレンズ、風景撮影ではF値が大きいレンズが適しています。
まとめ|自分に合ったレンズを選ぼう
一眼レフやミラーレスカメラのレンズには、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分の撮影スタイルに合ったレンズを選ぶことが大切です。

レンズ選びのポイント
- 初心者は「標準レンズ」から始める
- 風景なら「広角レンズ」、スポーツなら「望遠レンズ」
- 小さなものを撮るなら「マクロレンズ」
用途に合ったレンズを選び、素敵な写真を撮影しましょう!