結婚準備は、まず「話し合い」から始めるのが一番です。なぜなら、お互いの考えを共有しないまま準備を進めると、後で大きなトラブルになることがあるからです。

たとえば、結婚式を挙げたい人と、式をしないで入籍だけにしたい人では準備の内容がまったく変わります。ですので、最初に二人で希望や考えを話し合いましょう。

具体的には、次のような内容を話し合うことをおすすめします。

  • 結婚式を挙げたいかどうか
  • 入籍の時期について
  • 新しい住まいをどうするか
  • お金の分担や貯金について
  • 家族へのあいさつや報告の順番

まずは「話すこと」からスタートすれば、その後の準備もスムーズに進みます。


まずは二人で話し合うことから

結婚は人生の大きな節目です。最初にして一番大事なのは、お互いの考えを言葉にすることです。なぜなら、思い込みで準備を始めるとすれ違いが生まれやすくなるからです。

例えば、「式は家族だけでやるもの」と考えている人と、「友だちもたくさん呼びたい」と考えている人では、準備にかける時間もお金もまったく違います。

そのため、次のことを話しておきましょう。

  • 式をしたいか、しないか
  • 招待する人はどのくらいか
  • 新婚旅行の予定はあるか
  • 今後の仕事や家事の分担はどうするか

話し合いを重ねて、二人の「これから」をしっかり決めていくことが大切です。


スケジュールをざっくり決めよう

準備には時間がかかります。ですので、まずは全体の流れを把握し、ざっくりとしたスケジュールを立てることが必要です。なぜなら、やることが多い中で順番が分からなくなると、焦ってしまうからです。

おすすめの流れは次の通りです。

  • 1年〜半年前:家族へのあいさつ、式をするか決める
  • 半年前〜3ヶ月前:式場や衣装の予約、婚姻届の準備
  • 3ヶ月〜1ヶ月前:招待状の発送、引き出物の選定
  • 1ヶ月前〜当日:最終確認、手続き、リハーサルなど

先に流れを確認することで、自分たちに必要なことが見えてきます。


家族へのあいさつのタイミングは?

結婚の報告は、家族へのあいさつから始まります。なぜなら、お互いの家族の理解と協力があってこそ、結婚はうまくいくからです。

一般的には、次の順番であいさつを行うことが多いです。

  1. 女性の家に男性があいさつに行く
  2. 男性の家に女性があいさつに行く

訪問時のポイントは以下の通りです。

  • 服装はきちんとした格好で
  • 手土産を用意していく
  • 挨拶の言葉を事前に練習しておく

誠実な気持ちで伝えれば、きっと喜ばれるはずです。


結婚準備はやることが多くて大変ですが、チェックリストにすれば迷わず進められます。ここでは代表的な項目をまとめてご紹介します。


結婚式をするかどうかを決める

結婚式をするかしないかは、準備のすべてに影響します。なぜなら、式をする場合は式場の手配や衣装選びなど、やることが増えるからです。

例えば次のようなパターンがあります。

  • 挙式と披露宴を行う(一般的な結婚式)
  • 家族だけで食事会をする(少人数)
  • 結婚式はせず、入籍だけにする

どの方法にするかを早めに話し合っておくと、その後の予定が立てやすくなります。


新居やお金のことを話し合う

結婚生活を始めるにあたって、新居とお金のことはとても大切です。どちらも生活の基盤になるからです。

話し合うべきポイントは以下の通りです。

  • どこに住むか(職場との距離や実家との関係)
  • 家賃や生活費はどう分けるか
  • 貯金や借金の状況はどうか
  • 家具や家電をそろえる予算

例えば、「夫が家賃を全額払って、妻が生活費を担当する」というような分担もあります。無理なく納得できる形を見つけましょう。


入籍日はいつにするか決める

入籍日は、お二人にとって大切な記念日になります。だからこそ、意味のある日を選ぶ方が増えています。

よくある入籍日の選び方は以下の通りです。

  • 二人が出会った日や付き合い始めた日
  • 語呂がよく覚えやすい日(例:11月22日=いい夫婦の日)
  • 大安などの縁起がよい日

カレンダーを見ながら、お互いにとって気持ちのよい日を話し合いましょう。


結婚式の準備は、式を挙げると決めた時点で始めましょう。なぜなら、式場や衣装は予約が早いほど選べる幅が広がるからです。


式場の予約は早めが安心

人気の式場は、1年前から予約が埋まってしまうこともあります。そのため、結婚が決まったらすぐに見学に行くのがよいでしょう。

見学のポイントは以下の通りです。

  • アクセスの良さ(駅から近いか)
  • 会場の雰囲気(写真映えするか)
  • 食事の内容と味
  • 費用が予算内かどうか

式場をいくつか比べて、自分たちに合った場所を選びましょう。


衣装や写真の準備も忘れずに

式の衣装や記念写真も大切な準備のひとつです。とくに衣装は、サイズ合わせや試着が必要になるため、早めの準備が欠かせません。

衣装の選び方やポイントは以下の通りです。

  • 和装か洋装か(どちらが似合うか)
  • 借りるか、購入するか
  • 試着のスケジュールを組む
  • 写真撮影の日程を決める

大切な思い出をきれいに残せるよう、計画的に進めていきましょう。


ゲストリストを早めに作ろう

結婚式に招待する人を決めるのは意外と大変です。人数によって会場の広さや費用も変わるため、できるだけ早くリストを作るのが大切です。

ゲストリストを作るときのポイントは以下の通りです。

  • 招待したい人を書き出す(家族、親せき、友人、職場など)
  • 相手の家族とのバランスを考える
  • ゲストの年齢層や関係性も考慮する

お互いの意見を出し合いながら、無理のない人数を決めていきましょう。


結婚にはいくつかの「手続き」があります。これを忘れると、入籍できなかったり、後で困ることがあります。


婚姻届を出すときの注意点

婚姻届は役所に提出する大切な書類です。決まった書き方や提出ルールがあるため、事前に確認しておく必要があります。

提出の前に確認しておきたいことは次の通りです。

  • 記入に不備がないか(漢字の間違いなど)
  • 証人が2人必要(成人の家族や友人でOK)
  • 提出する役所の窓口の時間

土日や夜間でも受け付けている役所もあるので、事前に調べておきましょう。


必要な書類をあらかじめ用意しよう

婚姻届だけでなく、他にもいくつか必要な書類があります。書類が足りずに何度も役所に行くのは大変なので、事前の準備が大切です。

必要な書類の一例は次の通りです。

  • 本人確認書類(免許証など)
  • 戸籍謄本(本籍がある場所以外で提出する場合)
  • 印かん(サインではなく印かんが必要なことも)

忘れやすいものは、メモしてチェックリストに加えておくと安心です。


会社や役所への届け出も忘れずに

入籍後には、会社や役所への届け出も必要です。なぜなら、保険や住所の手続きが変わるためです。

主な届け出は次のようなものがあります。

  • 健康保険や扶養の変更
  • 住民票の変更
  • 銀行口座の名義変更
  • 会社への婚姻報告と書類提出

これらをまとめて行うには、手続きに必要な日を1日確保しておくと効率よく進みます。


最後に、結婚準備でやっておくべきことを整理しておきましょう。準備は大変ですが、しっかり話し合いながら進めれば、きっと素敵なスタートになります。


二人の気持ちを大事にしよう

準備を進める中で、意見が合わないことも出てくるかもしれません。そんな時は、「相手の気持ち」を聞くことが大切です。

  • どんな結婚式がしたいか
  • 不安に感じていることはあるか
  • お互いに無理していないか

言いにくいことでも、少しずつ伝え合うことで理解が深まります。


やることを紙に書き出そう

準備することが増えてくると、頭の中だけでは整理しきれません。そこで、紙に書き出すと分かりやすくなります。

  • やることリストを作る
  • 完了したらチェックを入れる
  • 二人でリストを共有する

一覧にしておけば、抜け漏れも防げて安心です。


困ったら両親やプロに相談を

分からないことや悩むことがあれば、周りの人に相談しましょう。

  • 結婚を経験している両親や友人
  • 式場のスタッフや役所の人
  • 結婚準備の本や資料

一人で抱え込まず、頼れる人を頼るのも準備のうちです。