鶏肉は部位によって味や食感、脂の量が異なります。この記事では、基本的な部位から希少部位まで、それぞれの特徴や適した調理法を紹介します。また、品種ごとの違いについても触れていきます。

基本的な部位

1. 胸肉
- 特徴:低脂肪で高たんぱく、淡白な味わい。
- 適した調理法:蒸し鶏、サラダ、チキンカツ、ソテー。
- 代表的な料理:棒棒鶏(バンバンジー)、鶏ハム。
2. もも肉
- 特徴:脂肪が多くジューシーで濃厚な味。
- 適した調理法:焼き鳥、唐揚げ、煮物、ロースト。
- 代表的な料理:照り焼きチキン、水炊き。
3. ささみ
- 特徴:胸肉よりさらに脂肪が少なく、淡白な味。
- 適した調理法:和え物、湯引き、フライ。
- 代表的な料理:ささみチーズカツ、鶏わさ。
4. 手羽先
- 特徴:ゼラチン質が多く、旨味が濃い。
- 適した調理法:揚げ物、煮込み、焼き。
- 代表的な料理:手羽先の唐揚げ、甘辛煮。
5. 手羽元
- 特徴:適度な脂があり、食べ応えがある。
- 適した調理法:煮込み、グリル、唐揚げ。
- 代表的な料理:スープカレー、チキンウィング。
希少部位

6. せせり(首肉)
- 特徴:脂が多く、弾力がありながらもジューシー。
- 適した調理法:焼き鳥、炒め物。
- 代表的な料理:せせりの塩焼き。
7. ぼんじり(尾肉)
- 特徴:脂が豊富で、濃厚な味わい。
- 適した調理法:焼き鳥、揚げ物。
- 代表的な料理:ぼんじりの炭火焼き。
8. はつ(心臓)
- 特徴:コリコリとした食感、淡白な味。
- 適した調理法:焼き鳥、炒め物。
- 代表的な料理:はつの塩焼き。
9. 砂肝
- 特徴:歯ごたえがあり、脂肪が少ない。
- 適した調理法:炒め物、焼き鳥、アヒージョ。
- 代表的な料理:砂肝のニンニク炒め。
10. 白レバー(脂肪肝)
- 特徴:フォアグラのように濃厚でクリーミー。
- 適した調理法:パテ、焼き鳥。
- 代表的な料理:白レバーの炙り焼き。
品種ごとの違い

1. ブロイラー
- 特徴:短期間で成長し、肉質は柔らかくジューシー。価格が安く、流通量が多い。
- 適した料理:唐揚げ、チキンカツ、ソテー。
2. 地鶏
- 特徴:放し飼いに近い環境で育てられ、適度な歯ごたえと旨味が強い。
- 適した料理:炭火焼き、水炊き、鍋料理。
3. 名古屋コーチン
- 特徴:肉質が締まり、しっかりとした歯ごたえと濃厚な旨味が特徴。脂の旨味も豊か。
- 適した料理:刺身、炭火焼き、親子丼、鍋料理。
4. 比内地鶏
- 特徴:日本三大地鶏の一つで、赤みの強い肉質とジューシーな脂が特徴。噛むほどに深い旨味が広がる。
- 適した料理:きりたんぽ鍋、炭火焼き、スープ料理。
5. 薩摩地鶏
- 特徴:強い弾力と濃厚な風味があり、野性味のある味わい。飼育期間が長く、成長がゆっくりなため肉の旨味が凝縮されている。
- 適した料理:炭火焼き、鶏刺し、煮物。
6. 丹波黒どり
- 特徴:黒色の羽を持つ品種で、肉の締まりが良く、甘みのある脂が特徴。
- 適した料理:焼き鳥、ローストチキン。
7. 青森シャモロック
- 特徴:シャモの力強さとロックの旨味を併せ持ち、適度な歯ごたえと濃厚な味わいがある。
- 適した料理:鍋料理、焼き物、スープ料理。
鶏肉は部位や品種によって大きく異なる特性を持ち、それぞれの料理に適した調理法があります。ぜひ、部位ごとの特長を活かした料理を楽しんでみてください!